Aviation Nation 2019
- Nellis AFB Air Show -

どっきどきだね☆

わっくわくだね!!☆


旅の始まりはいつもラウンジ。なにかのCMのような感じですが、綺麗な黄昏なのにおじさんが寝ていますね…

今回も貧乏旅行もテーマなので、ラスベガス往復10万円以内を目指します。成田-ロサンゼルス往復がシンガポール航空で6.5万円でした。。。安い;成田まではちょっと反則してJALのマイレージ利用で無料さ☆

シンガポール航空なんて何年ぶりに乗ったかな?手元のコントローラーが凄く進化しています。もちろん、タッチパネルです。

一気に飛んで1時間ほど早く到着。9時間ぐらいって、もう短く感じてしまいます。寝る時間がほとんどない。今回は4時間ほど熟睡したようだけど。
映画見て機内食を食べて、寝て、なんで夜中に点灯するんだよ、と思ったらもう到着2時間前だったもんね。

ところで、アメリカの入国審査がすごく早くなりましたよね。今回もなんと、到着から30分そこそこでもう税関も抜けていました。他に到着便が重ならなかった時間帯とはいえ、これにはびっくりです。あのイミグレ前に自動認証装置が設置されてから早くなった印象です。

ロサンゼルスで乗り換え。ここからはアメリカのLCC、黄色い飛行機で行きますよ!

持ち込み荷物の大きさには厳しいらしいスピリット航空。でも無料で持ち込めるPERSONAL ITEMの大きさに余裕で収まりました(笑)

今回は山登りです、荷物は極力少なく、軽く。

アメリカのLCCってやたらフレンドリーですよね。離陸前のあいさつやら保安案内も妙に盛り上げるし、今回はなんとフライト中にお誕生日会が始まりました(笑)

窓のシェード全部閉めて!CA呼び出しランプ点けて!で、機内はこの状態。(一部シェードを閉めなかった空気読めない人たちのせいで真っ暗ではなかったですが…)
お誕生日の人が前に連れ出され、みんなでハッピーバースデー♪の大合唱です。勘弁してください。楽しかった。(笑)

日本でもエアアジアとか乗るとなんかフレンドリーな感じしますよね。

そんなこんなで辿り着いたぜラスベガス。同行のやっそさんとここで合流です。貧乏旅もテーマなのでレンタカーやタクシーはおろか、リムジンバスにも見向きもせず、路線バスに乗り込みます。108に乗るつもりが間違って109に乗ったのでバス停からホテルへ30分ほど歩くことになりましたが、まあ、いいです。

スマホで決済した24時間チケットでピピッと乗車です。明日も乗りますからね、24時間券8ドルは安いです。

ホテルにて!お肉食うぜ!!って、夕食ですがメニュー上はこれがブレックファスト、つまり朝食メニューなんですよ?1日中モーニングってまるで岐阜県の喫茶店のようなノリです。まあ、アメリカ人、こんな朝食を食べてれば太るわけだ。。。

いつも気になるんだけど、アメリカっていつ来ても24時間サウスパークやってますよね…なんて教育に悪いんだ。ところで、ケニーが死ぬくだりはもう無くなったの?今回なんとなくずっとつけてたけど、一度も死ななかった。。。

さ、明日は5時前出発です、荷造りしてもう寝ましょう。ラスベガスのキラキラは明日楽しむとして…

持っていく荷物は、機材のほかに命綱となる予備バッテリーを普段の3倍。もし万が一山の中に取り残された場合に備え、防寒具たくさん。そして水、食料も多めに。

では、おさしみやさい…

さて、おはようございまーす。ホテルを5時前に出てさっそく15分ほど歩いてやってきましたバス停へ。今日はこのサハラエクスプレスのお世話になります。

ほんっとに、GoogleMAPとかストリートビューとか使えるようになったのは革命的に海外旅行の難易度が下がりましたよね。ここのバス停の様子も準備段階で見れてしまうので、何の迷いもなく到達できます。

アメリカのバスって時間通りに来るとはぜぇんぜん思ってなかったのに、時刻表が分単位で作ってある。そして実際、ぴったり時間通りにやってきました。驚きました。かなり驚きました。驚愕です。

ネリス通り。ここを行けば、基地の方へ行けますね。こんな早い時間からけっこうお客さんが乗っていました。郊外へ向かう路線ですが、みんなどこへ行くのだろう?

夜が明けてきた。窓の先に、目指すべきサンライズマウンテンが見えてきた。どきどき。

一度バスを乗り換え(乗り換えなしでもいいけど乗り換えれば10分ほど短縮できる)、目的地に到着です。先の方にはネリス空軍基地が見えています。しかし目指すのはそこではない。さあ行こう、午前6時12分、山を目指してLet's Go !!

ラスベガスの街並みが見えています。ここまですでにバスでだいぶ標高を稼いでいます。

進行方向左手にサンライズマウンテンが。お世話になります、日ノ出岳。入山口をめざし、車道脇を歩いて行きます。

振り向けばベガス盆地が赤く染まってきました。いよいよ日の出を迎えます。ほら、結構登ってるでしょ?

道路脇にはこんな看板。。。撃たれませんように;;;

いよいよサンライズマウンテンのサンライズです。日の出を迎えました。

見えてきました、事前に調べた山岳エリアへの進入ポイント。

朝6:47、想定より10分ほど早く、7時前に到着です。看板が落ちちゃってる…治安の悪そうな予感しかしない;;

ちなみに道の反対側は車が数台停められる広場です。反対側のフレンチマンマウンテンへの登山はメジャーなようです。

でも、治安が良くなくて、ここに車を置くなら車内に貴重品を残さないのは当たり前として、あえて窓も全開にしておき、壊されないようにするようです。そんな恐ろしいところにレンタカーで来たくありませんでした。

さっそくGoogleMAPを起動します。事前に付けた星マークをGPSで辿ります。お。サボテンが現れた!!

進入口から少し丘を登り、少し下って、いよいよ山岳地帯へ。。。何もない。何もないだだっ広い荒野が見えてきた。。。広すぎてスケールが感がつかめない。こんなところに入っていくのか。。。大丈夫だろうか?あっちの山までどれぐらい距離があるのだろう。

このあたりではまだ人が歩いた後がかすかに確認できました。

帰りもこのルートを通るかもしれませんが、暗くなってからでは若干不安が残る感じです。
サンダーバーズのショーが終わるのが15:20として日没まで1時間20分、それから明かりが残る薄明が30分、計2時間弱でここまで戻ってこられるか。。。そう計算しながら歩いて行きます。

ほら、ところどころこういうのがあるし。このルートで間違いないようです。

それにしても凄いの。岩というか、地層というか、なんか独特な地面、崖、そういう感じ。これ、地質マニアにもたまらない場所なのでは。

岩がごつごつだけど慎重に行けば意外に歩きやすい荒野を1時間弱歩き、ついに見えてきましたサンライズマウンテンと目指すべきビューポイントへのルート。

山頂を目指す人が通るルートもこの写真で見えているのですが、現地で見ても、どう見ても、人間が登れる角度には見えなかった…。
登山記録見ると半袖短パンでにこやかに上ってるレポがいくつか見つかるんだけど(笑)

このころWi-Fiの電波が入らなかったので、ダウンロード済みの地図データを頼りにGPSでルートをたどります。GPSの精度の高さに驚きの連続です。1メートルもずれずに、ポイントをトレースしていけます。

朝7:38、とうとう辿り着きました、登山開始口。ついにここまでやってきた。行く先を眺め、登る前から感動。足元に車のタイヤの跡があるのは気のせいです;;

いえ、気のせいではなく、当初想定していた方向からは4WDでこれなくもないのですが、一般の車の乗り入れは禁止されています。(実際、めっちゃ危ない;)

ここまでも予定よりだいぶ早く進行しています。

さあ行きましょう!(今日何回めのスタートだw)

想定しているルートは水が流れた跡かな、少し谷っぽくなっているところを歩いて行きます。

お。動物の頭蓋骨?こんな不毛の地に動物がいるんだ。でも死ぬとこうなっちゃうんだ;;怖いところだ。。。

ここで先を行くやっそさんから「行けませーん」の声が。

見ると、3メートルほどの壁。お。やはりGoogleデータだけではここまで発見できませんでしたね。
慌てず焦らず、設定済みの予備ルートで迂回します。

谷ルートから尾根ルートへ変更です。尾根に出るとこんな感じ。おお、凄い絶景。でも事前に見ていた映像よりもここはスケール感が小さかった。当初のイメージの1/3ぐらい(笑)

おそらくすでにスケール感覚が破壊されているのでしょう;;

さて、変更した尾根ルートは、谷ルートにある勾配率50%のような場所は存在しない代わりに、全体的に斜度は大きいです。足元もこんながらがらの石。じゃりじゃりで滑るし石を蹴り落とすと危ないので、やっそさんは少し離れてついてきます。

登山道のない岩山って結構きつい;;足元に気を付けながら登ります。荷物、7キロ弱しかないのに背中側に引っ張られる感覚が2回ほど。

見えてきました、当初想定していた勾配率50%ポイント。うあ。あんなところ登るつもりだったのか;;

ね。ここのGoogle3Dのイメージ。実物を見るとなかなかの迫力ですね。

ここもまた一つ、判断の分かれ道です。尾根から一度下って元の50%ルートに復帰するか、このまま尾根を行くか。
事前に調べていたデータでは尾根ルートはこの先が少し危険そうです。

いろいろ考えた結果、このまま尾根を慎重に進むことに。

このあたりの足元は下の写真のようにさらに岩がごつごつガラガラです。(この写真は別の場所です)

写真では伝わりにくいけどけっこう尖ってるし、ぼろぼろだし、化石みたいだし。

ここが本当に一番怖かったです。尾根が狭いんです。急な崖ではないから転げ落ちることはないけど、岩が凄いので転けたらきっと大怪我です。

実際、偶然グローブを外していた時に少しふらついて横の岩に手をついてしまい、負傷しました。ほんとに少し「手をついた」ぐらいだったのに。はあー??って感じでした。

通れそうな場所を慎重に選んでアップダウンを繰り返し、進んでいきます。岩に足が挟まり靴が脱げてしまったり。泣きそうでした(笑)

この木の化石みたいなやつがたくさんあってすごく面白ろかったんだけど、怖くて写真撮ってるどころじゃなかったので、写真はありません。

もし次に行く機会があっても怖いのでもうここは通りません。帰りも迂回しました。。。

さて、そんなこんなで怖い尾根を抜け、一番の難所をクリアです。がんばりました。さあ、いよいよゴールへと向かいます。

尾根を抜けた後、赤い矢印の方向からやってきました。ほんとにこんな人が入ってこない場所、よく登ってきたよね。ここは、事前に考えていたよりスケール感が大きくて、3倍くらいに感じました。

ところであっちこっちにウニがいる。同行のやっそさんがウニと言ってはばからないのです。どう見てもサボテンです。でもこのあたりもきっと太古の昔は海の底だったに違いない…

そしていよいよ、、、これが最後の急登のはずです。あの頂上が目指すポイントのはず。

あの坂をのぼれば、海が見える。(海じゃないけど)
少年は、朝から歩いていた。(おっさんだけど)
草いきれがむっと立ち込める山道である。(草いきれもない砂漠だけど)

という中学校の時に国語の授業で読んだ文を思い出していました。あの坂をのぼれば、海が見える。このフレーズはいまもよく思い出します。

のぼりきるまで、あと数歩。半ばかけだすようにして、少年はその頂に立つ。(おっさんだけど。)

いや、ほんとに最後の10メートルぐらいは思わず早足になりました。

そして、朝8:35、スタートから2時間25分ほどで辿り着いたぜサンラーーーー伊豆!!!!!

もとい、

サンライズマウンテーーーーーーーンンンン!!!!!!の一部。

間違えた、

ぜっけーーえっっ!!絶景!!ネリスだあー!!!

うわおーっ!

夢にまで見たネリス空軍基地の絶景がまさに目の前に!!

砂漠に広がるネリス空軍基地!遠くに大きな大きなネバダの山々!!!



事前にGoogleEarthで見ていた景色がそのまんま目の前に。↑本物、↓GoogleEarth 3D。どうですか、この精度!!これには驚き!!

(「あの坂をのぼれば」では、登っても登っても次々と坂が現れるのですが、今回はこの通り事前にGoogle先生をカンニングしていたのでそういった情緒はありませんでした…)

ここに行きたい、ここに行こう!と何年も心に温め、目星をつけて何日もかけて目指してきたこの場所に、実際に自分が立つGPSマークが重なるこの達成感、昂揚感!

ついにやりました、Mission Complete,RTB !!!

じゃなくて、RTBしそうになりましたがこれからエアショーですがんばろう;;

本物の山頂はあっちです。2kmぐらいあっち。遠いのです。エアショーを見るには向かない。あのピークのひとちゅに何か立っているのが見えました。ひと??と思って望遠レンズでよく見たら、星条旗が立ててありました。

で、これもGoogleEarthの3D表示。どうですか、この精度。上の写真とほぼ一致です。町中のストリートビューじゃないんですよ。CGで作られた3D表示です。なんなんだこの凄い精度は。GPSのデータと衛星写真から作られているのでしょうか?凄いな…

これのおかげで事前に登山シミュレートができ、何とかここまで来られた感じがあります。
やはりGoogleは先生でした。恐れ入りました、Google先生。

ということで、はい、実際いま日本国内でも飛行機撮影のロケハン(主に山登り)をする際、GoogleMAPだけではなくこのGoogleEarthの3D表示も活用しています。どこで見たらどう見えるか。よく解るんだよ。時代は進化していきますね。

背後にもう少し高いところもあり、こちらもポイントとして候補に挙げていましたが、急すぎて登れそうにありませんので現地却下。

あそこに登ればミード湖まで見えるはずなんですけどね。それは見たかったなん☆

はい、ということで、何とか無事に辿り着きました!ハイ、拍手!!


いよいよエアショーが始まります!!つづく!!


かえる