2010年2月17日 

XC-2飛行試験(4回目)

1月26日に初飛行を無事になしとげた航空自衛隊の時期輸送機XC-2は、
その後も製造元の川崎重工で社内試験を続け、この日、4度目の飛行を行いました。

これまでは飛実団のT-4がチェイスについていましたが、
この日は初めて先輩格であるC-1(しかもFTB)が随行し、
着陸前には新旧国産輸送機の編隊ローパスを見ることが出来ました。

C-1に比べ約1.5倍の大きさとなったXC-2のサイズがよく分かる、面白い編隊でした。


徐々に飛行時間を伸ばしているXC-2ですが、この日も約3.5時間の飛行を行い、いくつかの機種がチェイスに参加していたようです。
輸送機ともなると航続距離が長いため、試験時の滞空時間も長くなり、チェイスも入れ代わり立ち代りでバトンタッチしつつ行う形態が取られるようです。

試験終了で岐阜基地に戻ってきた時、チェイスはなんとC-1FTBでした。新旧国産輸送機の編隊登場に、ギャラリーは沸きかえりました。

大きな機体がゆっくりと編隊で迫ってくる様は壮観です。といいますか、岐阜で輸送機の編隊を見たのははじめてかも。。。

それにしても平日なのにすごい人数のギャラリー。びっくりです。…って、人のこと言えませんけどね。わたしゃ普通のサラリーマンですから(^^ゞ

形態はほぼ同じです。ただ、大きさが圧倒的に違う…若干の遠近はあるものの、やはり1.5倍という差は大きいです。

ご存知、C-1FTBはC-1の1号機を改造した試験母体で、航空機の各種新装備品を搭載して空中での試験を行います。中身はいろんな計測機器がいっぱい詰まっています。C-1そのものの試験ではなく、例えばまだ実機が存在しない新型機の装備品を空中でテストしたりします。過去にはT-4のエンジンを搭載して試験したり、同じくP-1のエンジンを付けたりもしました。他にもC-1#19にF-15のれドームをつけてFS-X(現F-2)の火気管制装置を試験してたっけ。。。ってそりゃFTBじゃありませんな;;

後ろから見るとこんな感じ。おほほー、成長したねえ〜。

成長したね〜!(笑)

ちいさなT-4を引き連れたXC-2も良かったけど、C-1と一緒に飛んでても様になりますね。かつて美保や入間の航空祭で見られたような6機編隊なんかになったりしたらすごいでしょうね!

主翼は微妙に反っているような感じですか??

紅白でなんとも演技のよさそうな塗装です。>別にそういう意味ではなく;;

試験機が派手な塗装を身にまとっているのは、視認性が良いことや、姿勢変化が分かりやすいように、という配慮から来ています。例えば、F-2#101の垂直尾翼が左右で違う色をしているのは、同機がスピン試験を行っていた関係もあります。どっち側を向いているのか遠くからでも分かりやすいですからね〜。

ちなみにT-4は初飛行から約6年で通常塗装に塗り替えられてしまいました。F-2は15たった今もテスターカラーのままです。

なんにしても、テスターカラーの機体ってかっこいいですよね。T-2CCVとか。

各部分とも大きいなあ。とにかく大きいです。圧巻。

いろんなアンテナやセンサーがいっぱいついています。すごいなあ。

一度ローパスし、もう一回りするようです。この機体も将来はFTBになるそうですね。なるほどね〜。

後姿はこんなん。こんなのが作れるなんて、日本もすごいですよね!

そして、いよいよ着陸です。曇り空の中、試験飛行お疲れ様でしたー!

遠くからC-1も見守っています。大きさの違いがよく分かる飛行でしたー!(*^ー^*)


今後、幾多の試験をクリアしていくことになりますが、無事に開発が完了し、素晴らしい航空機として完成すると良いですね!


かえる