Farnborough International AirSow 2006

2006年7月17日から23日までの1週間、イギリス、ロンドン近郊のファーンボロ飛行場で国際エアショーが開催されました。
ファーンボロはパリと並ぶ、航空トレードショーとして非常に有名な伝統のあるエアショーです。

最近は直前にやはりイギリスで行なわれる世界最大の軍用機の祭典、
“International Airtatto”と連続で行なわれることが多く、機体もファンも両エアショーをハシゴする人が続出します。

今年のエアショーは若干雨の降った日もあったものの、会期中はおおむね晴天に恵まれ気温も上昇、これ以上ない条件で行なわれました。

世界中から数百を越える航空関連企業や団体、組織が参加し、屋内ブースも大いに盛り上がりました。
実機の方も初登場となるA380やMiG-29OVT、イタリアのM346など新鋭機が参加し、花を添えました。

軍用機が若干低調な昨今のトレードショーとはいえ、やはり規模の巨大さではまだまだ世界最大級を誇るファーンボロ、
今回私は18日のトレード・デーに行って見ましたので、その様子を紹介します。


トレード・デーとはいえ、一般人も入れます。とりあえずフライトのほうから行きましょうか!!

実は旅客機の展示飛行って初めて見ました。エアバス社からの出展、A340です!!でけえ!!ハイレートクライムで離陸、すぐに左!(戦闘機かよ;)そのまま右に切り替えして270度旋回してきます。うわわ、旅客機の背中がばっちり見えるなんて、なんちゅうフライト!さすがエアショー。

新鋭2ショット!下のはもっと巨大、A380ですなあ。でかいですなあ。

340はそのまま右へ左へ8の字旋回!うわわ、これじゃ乗客はゲロゲロ、パイロットは(以下略)

はいこれ、なにやってるかわかりますかー?はい、おなじみ、高AOAスローパスです!どひゃー!オマエ戦闘機か!ハイレートクライム〜270旋回で切り返し、8の字旋回、切り替えして高AOA、そしてズームアップ、上空で脚出して着陸・・・と空自の航空祭でよく見かける戦闘機のデモパターンをそのまま旅客機でやっちゃいました。恐るべし。(^^;)

なんてびびってたらもっとすごいのが来た!!今回の目玉、A380です!!マジでか過ぎっっ!!こわー!!

これも急上昇からこのターンですよ。

まああああ、E-767のあの機動を見ていたとはいえ、やはりこの巨大な物体がこんなことしちゃいけません;

こちらも高AOAを見せてくれました♪

遠くで急上昇してるのに画面いっぱい。でかい・・・A380、でかすぎです・・・

切れ間なくフライトが続きます。つづいて現れたのはおなじみ米空軍B-1Bです!あ、あのー・・・彼が小さくスリムビューティーに見えるんですが;;

3回パスしてくれましたよ。

最後はA/B全開でハイスピードです!!スピード違反です!騒音公害です!!>そりゃ普通だろ

はい、どんどん行きます、もう新鋭と言ってもらえなくなっちゃいました、地元ヨーロッパの新鋭(言ってるじゃん;)EF2000登場です!!ななななんと!!空対空ミサイル、爆弾でフル武装してデモフライトです!!しかも誘導装置つき。

この装備で軽々ひょいっと・・・とまでは行かなかったけどどっこいしょっと離陸します。(笑)

ほら、すごい武装してるよ!

でもね、上がっちゃうとほんとに軽快に飛ぶの!!こんなに爆弾積んでてそこまでするかー!?ファーンボロは普通の見世物のエアショーとは違い、ビジネス・セールスが絡むのでこういった実戦的な見せ方もします。見ごたえ充分!

EF2000陣営は反則です。爆弾満載の重い機体である程度見せたらこっそり選手交代。いつの間にかクリーンのもう1機が離陸です。

そしていつもどおりのくるくるぺたぺたなフライトを見せ付けました。さすが第4世代期。恐ろしいものがあります。

ちなみに、クリーンの方は単座の戦闘機タイプでした。(^^)イギリス軍の単座のフライトは初めて見ました。

つづいて間髪いれずスウェーデン!なぜか日本人に大人気、JAS39離陸!日本エアシステム!(違!)

グリペンは、RIATではスモークを使わなかったもののここでは派手にやってくれました。

内容的にはRIATとほぼ一緒だったんですけどねー。小型の機体を軽快にくるくる回します。

F/A-18と同じF404エンジン装備ですなあ。

よくひっくり返りますなあ。

なんで日本人に人気あるんだろ。カナードついてるから?(笑)

あー、今回の目玉登場!もう、休む暇ないですよ!!MiG-29OVTです!!

もちろん皆さんご存知、推力偏向ノズルのエンジンなんかつけちゃって、フランカー系の専売特許だったあんな機動やこんな機動をパクリまくりの困ったチャンです!!

ほらみろー!明らかにスモークと機体の向きが一致してないもん!こんなフライト、エアロックでしか見たことない。(^^;)

ぐるぐると変な向きに回るんですよね。見てて気持ち悪いのなんの。(^^;)

デモの際のスピードはかなり遅めの印象です。ここからクルビットに入ります。こりゃ静止画では伝えきれないので、動画でご覧ください。RIATの時に比べてダブルクルビット(場内放送ではダブルサマーソルト)は若干斜め系の動きが入っていました。

もうね、MiG-29って東側の主力戦闘機だけどアメリカにやられまくりって印象の戦闘機でしたが、こいつはすごいよ。別世代です。けど、遅いスピードで狭い範囲でくるくる回ってたらやっぱりF-16にも落とされます。(言うな;)でもやっぱりこの技術はすごい!!見てみなきゃ分かりません!飛実のみなさん!!・・・なんでもありません。(笑)

これなんかほとんど空中で停止してます。この姿勢で。レッサーパンダも立つ時代です、戦闘機が立ち上がったってなんも不思議じゃありません。

ゆるーく回ってきて・・・

コブラ!!こらー!それはSu-27のお家芸だろ!!

んじゃもちょっと反ってイナバウアー!(ゼッタイ誰か言う前に言ってやろうと思ったんだ・笑)

これ、どうみても水平のままどんどん高度が落ちてます。フラットスピンしてました;そういうこと、デモでやっちゃえるんですね。

やはりMiG-29OVTはとってもとっても面白い戦闘機でした!ぜひ日本の航空祭でも飛んでください!(ムリムリ)


ビジネス色が濃いエアショーですが、いろいろといつもと違った視点で楽しめてとてもいい経験です。

まだまだフライトも地上展示も屋内ブースもいきますよ!!

つづく!


かえる