国際航空宇宙展2012
JAPAN AEROSPACE 2012

10月9日〜10月14日までの6日間、愛知県で国際航空宇宙展が開催されました。

国際航空宇宙展は4年に1度開催されるトレードショーで、日本や世界の航空機産業の今を知ることのできる
貴重な機会となっています。ここ数回は幕張や横浜など飛行場のない会場で開催されていましたが、
今回は会場を愛知県に移し、屋内展示はポートメッセ名古屋で、そしてなんと約30年ぶりに実際の飛行場、
中部国際空港セントレアも会場として選ばれ、固定翼機の展示が実現しました。

かつては航空自衛隊の基地を使い、米海軍ブルーエンジェルズの飛来や空自F-Xに絡み
F-15とF-14がデモフライト競演を行う等々、華やかに行われていた経緯があります。

9日から始まったトレードデーはポートメッセ会場で、
また、12日からはパブリックデーとしていよいよセントレア会場もオープンされ、
久々の飛行場開催となった今回、多くの地上展示や飛行展示が期待されました。
結果的には限定的なものになりましたが、取りあえず、飛行場に戻ってきたという大きな実績が出来ました。
地上展示には数機のビジネス機や国産機を中心とした自衛隊機がならび、
また、飛行にも国産練習機のT-4を使用したブルーインパルス、OH-1も登場するなど、
“日本の航空産業”を見て取ることが出来る内容となりました。

願わくば同じく日本の航空機産業が大きくかかわっている最新鋭のB.787や、開発中のMRJの登場なども
期待したいところではありましたが、それはまた次回のお楽しみ…♪ということで、早速見ていきましょう!
(13日土曜日のセントレアへいきました)

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はいー。セントレアまで家から片道2時間かかるのに起きたら8:30だったぜえ;;
まあ、飛行展示が12:30〜だからまだ十分間に合うけど;;

というわけで、やってきました中部国際空港セントレア!会場は国際線のさらに奥のスポットです。外を歩いていきますよ。

お。いつもは各地の航空祭やエアショーにいくためにここセントレアから世界中へ飛び立つ私ですが、今回はここが目的地。こう、なんというか、普段使ってる玄関先でエアショーが行われてる感じ。わあ、なんか、調子狂うなあ。(笑)

わあ、長蛇の列!なんだこれ!はい、当日券の販売行列です。約30分並んだ模様;;

入口です!Welcome!って書いてあります!どういう意味でしょう!(笑)

はいー、これ、入場のためのセキュリティポイントでーす。荷物チェックとボディチェックがあります。日本の航空祭ではあまり見かけませんが、海外のエアショーではおなじみの光景です。おお、トレードショーらしいぞ!(←ちょっと感動ポイント)

名鉄の1日フリー切符と入場券がセットになったお得なチケットを先に買っておいたので、さっきの列に並ばずに済みました。
しかもそのチケットが安くてですね、入場券も込みの状態でセントレア往復運賃よりも安く済んでしまいました。やったね☆

セキュリティには特に行列することもなく、すぐに入れました。

はいー!入りましたー!おー!セントレアのエプロンを歩いたのは初めてだー!なんかさっそくよくわかんないヒコーキですー!今回のレポはおそらく自衛隊機以外機種名壊滅ですー!(自慢にならん;)

だって、登録レジさえ隠されてるんだもん。あんた誰;;まあ、レジが分かっても機種名知らないんだけどね。(笑)

こっちにもビジネスジェット。ビジネス機がいっぱいいると、なんか、トレードショーらしいですね。(*^ー^*)

消防局と海上保安庁のヘリが並んでまーす。

お。消防車!いつもお世話になっております!!飛行場の消防車ってかっこいいよね。

手前から順に陸自のOH-1、同じくUH-1、海自のSH-60Kです。お。UH-1が手前にある車と同化して変なヘリコプターに見える;;

会場は…広いよいうな、狭いような…そこにおわすのは空自のC-1ですな。これは分かるぜ。

あ、ちょっと戻って、UH-1は八尾から。50周年のマーキング入りでした。

OH-1も八尾からだよお。明野が近いけど、八尾から。

DASって書いてあるよ。MU-300です。ごめん、展示機リストをカンニングした;;

振り返ってT-4!当初の計画ではなぜか築城から来ることになっていましたが、浜松に変更になりました。すぐそこだしね。これも立派な国産機、今回の展示の意味がなんとなく分かります。(*^ー^*)

運んできたのは有名なあのお方。元ブルーインパルス5番機の井川三佐でした。あー、ヘルメットにブルーインパルスマーク入りだあ。(*^ー^*)

肩には部隊の111,111時間安全飛行のパッチつきでした。って、せっかく4年ぶりのトレードショーに行ったのにいつもの航空祭と同じノリで見ているワタクシ;ちょっと反省;;

私自身、国際航空宇宙展に行ったのは幕張で開催された95年以来です。
実機展示がないのは残念でしたが、FS-Xのモックアップなどがあったのは記憶に残っています。

その前は、83年の岐阜基地。これがワタクシの生涯初めての航空ショーでした。マロ6歳、なーんも覚えてないでおじゃる( ̄▽ ̄;)
ただ、ANAのB.767が大きくて、綺麗で、かっこいいなあと思った記憶はあります。おそらくこれで飛行機ファンになったのでしょう。私の原点です。

そういった意味で、国際航空宇宙展にはなんとなく思い入れがあったりします。
トレードショーには、有名なファーンボロやパリはもちろん、アメリカのヘリエキスポ、オーストラリアやシンガポール、近所ではソウルに中国珠海、マレーシアのLIMA、モスクワのMAKSにもいきましたし、揚句には南米チリのFIDAEまでも行きました。どこもかしこも最新鋭機などがいっぱい展示され、売り込みをかけた派手なデモフライト等々、それはそれは雄々しく華々しいものでした。

今回はそういったショーとはちょっと違う感じでしたが、トレードショーが日本で開催されるということになんだかワクワクです。(*^ー^*)
あ、そうそう、これらの各国のトレードショーで、この日本の国際航空宇宙展もブースを出していました。

今回ポートメッセには残念ながらいけませんでしたが、行ってみたかったなあ。。。ニュースなどでは「アジア最大級」と報道されていました。
実機展示ではシンガポールやソウルには及ばず、中国珠海にも若干届かない感じではありましたが、屋内展示はどうだったのか知りたいところです^^

はい、話が長くなりました!なんと、JAXAのサイテーション・ソブリンも来ていました。セスナですよ。セスナ機です。セスナ機って言っても小型プロペラ機のことじゃないぞ。セスナ社だぞ。

あっかるーい、会場です。空自航空祭とは違って、滑走路に向かって縦長の会場でした;

あっち側にはいつも使うセントレアのターミナルビル。いつもはあの中でこれから向かう世界の航空ショーにドキドキハラハラしてるんだよねえ。。。なんか、おもしろいな。(笑) あのデルタ航空も、アメリカ遠征の時にはよく使う便です。たぶん。デトロイト行だよね。

ははは、ワタクシが海外のトレードショーで地上展示撮影に疲れたときにビジネス機をどう撮ってるか。ははは。あれですあれ、「禁断のまとめ撮り」と称して遠くからビジネス機の列をたった1枚の写真に入れておしまいという;;

なんとも失礼なことをしていました;;

今回はちゃんと撮るぞ!これなんだっけ。。。参加機一覧を見てるけど、わからん; 調べた。中日本航空のB200ですね!ほほぉん。って、あってる??(^ー^;)

会場内では消防の音楽隊の演奏も。ブルーインパルスが展示飛行の時に使ってるオリジナルBGMも演奏してくれましたよ!(*^ー^*)

普段あまりなじみのないビジネス機も、近くでじっくり見ると綺麗で良いものですね。

R22かな。44かな。ちゃんと看板を見てこなかった;

あ、WACOだあ!赤い複葉機、とってもかわいいです。(*^ー^*)

あー。C-1のチョークがこんなことに…(^ー^;

ご近所岐阜基地からはT-7が来ていました。これも国産機ですもんね。座席を取り外していまーす。

さ、フライトも若干ながら行われましたので見ていきましょう☆

まずはいきなりメインディッシュ?ブルーインパルスの登場です!
国際航空宇宙展では横浜でもリモートで編隊連携機動飛行を披露した経緯があり、今回もやってきてくれました。

ブルーインパルスはご近所の小牧基地に展開、同日航空祭を開催していた同基地からやってきました。
フライトはセントレアのトラフィックの合間に行われるため、到着機を待ってスタートです。

そして今回は自衛隊基地ではないのになんとアクロを含む科目を披露してくれました!(自衛隊の飛行場以外では編隊連携機動飛行になることが多いのです)
純粋な民間空港でのアクロバット飛行、調整もいろいろ大変だったのではないかと察します。
F-86の時代は時々あったみたいですが、ここ何年もぜんぜんそういう実績がなかったので、
もうこういうことはやらないんだと思ってましたが、やってくれるんですね。嬉しいなあ(*^ー^*)

自衛隊基地以外でアクロをやったのっていつ以来かな…と調べてみると、96年の大阿蘇航空祭で4区分という記録が各誌に出ています。実際にそうだったのか確認のしようがありませんが、もしそうだったとしても実に16年ぶりです。こりゃびっくり。

わずか10分の間に4シップインバート、オリジナルレベルキューピット、ダブルロールバック、ボントンロール、さくらの5課目を行いました。

ぜひもう、動画で見ちゃってください!!

ターミナルビルをかすめてダブルロールバックの始まりです(*^ー^*)

お。展望デッキが人だらけ;; 

大きく展開しまーす。普段は右前方からの進入ですが、今回は右からでした。なんかアレンジされてまーす。次のボントンロールにつなぐためかな。

たくさんの人でにぎわう会場。普段、自衛隊の航空祭に来ているのとはまた違う客層も多く、5課目だけの展示でもその都度大歓声と拍手が沸き起こっていました。

T-4。これ、ブルーインパルスのフライト直後の様子です。上の方で紹介した写真に比べ、人垣がかなり濃くなっています。ブルーの広報効果、絶大ですね;;

EC135も飛びました。滑走路ではなく、エプロン上の狭い範囲で飛んだのですがヘリの特性を活かしてくるくると見応えのあるフライトでした。


海上保安庁のベル212も救難を含むデモを見せてくれましたよ。滅多に見る機会がないですよね^^ 今回、どのフライトも所属はもちろん登録番号もアナウンスされていたのがなんだかトレードショーらしいというかプロっぽいというか、印象に残りました。



んで、陸上自衛隊のOH-1も飛びました!国産機ですもんね。海外に売り込む機会があるならトレードショーで元気に飛ぶと良いでしょうね♪
滑走路上で演技飛行、ホバリングエリアでホバリング・・・というプログラムでしたが滑走路は遙か遠く。
そして、滑走路上ではほんの少し旋回をしただけで終了でした・・・あれー??でもホバリングエリアで軽快なところを見せてくれました♪

いろんな飛行機がいます。コクピットを公開していたり、ふだん飛行機と接点のない方々にも好評でした。こういう機会って良いですね(*^ー^*)


会場の様子も動画で見てくださいね♪

第2会場。屋内展示も少しだけありました。お土産屋がヤバかった;ハンズの出店のパッチ屋さんが;;レアもの満載で予定外の買い物しちゃったぜ;だって、飛実の計測隊のパッチとか初めて見たんだもん;

エンジンの構造や各種航空会社のブースなどもあり、こちらもなかなかの盛り上がりでした。

他にも滑走路ツアーや、T-4開発者・ブルーインパルスパイロットの講演会など、各種イベントも行われました♪


もしかして。MRJが当初の予定通り進んでいたらこの頃には初飛行も終えていた時期ですので、
ひょっとしたらお披露目もあるのかな…なんてだいぶ前には思っていました。
名古屋で開催されることが分かった時、あーやっぱりそのつもりなのかな〜と思いましたが、
さて、真相はどうだったのでしょう。いずれにしても、今回のショーがMRJの販売促進に繋がっていると良いですね!

次回はまた4年後?まあ、そういわず、外国のトレードショーのように2年後にやりましょうよお(^ー^;
飛行場での開催が復活したことですし、また次回に期待です!(*^ー^*)


かえる