三沢基地航空祭2011

9月4日、青森県の航空自衛隊三沢基地で航空祭が開催されました。

3月11日の震災以来、東北地方で初めての大規模航空祭となり、
もちろんブルーインパルスも参加、そしてここ三沢で移動訓練を
続けている第21飛行隊のF-2も展示されるなど、意味の深い1日となりました。

当初は台風が来そうな天気予報でしたが進路がずれ、結果的に三沢には影響がなく、
フェーン現象もあいまって晴天の1日となり、地元F-2飛行隊や米空軍のF-16、
ブルーインパルスの展示飛行が爽やかな秋晴れの下で行われました。

地上展示では米空軍のF-15Eや機種改変後初展示となる米海軍VFA-192の
F/A-18E(しかもCAG機)も参加するなど、相変わらずの規模の大きさを見せ付けました。

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朝一番!正門前!数日前の天気予報では想像もできなかった秋晴れ!!

ところで東北新幹線が新青森駅まで開通したため、八戸以北の路線がJRから青い森鉄道という鉄道会社に変わり、三沢を通る特急がなくなってしまいました。青森-三沢間が少し不便になった感じです。今までは名古屋-青森の飛行機を使って青森泊、当日朝に特急で三沢入りすればちょうど良かったのですが、これが出来なくなったため、八戸泊しか選択肢がなくなってしまいました。

帰りも青森-名古屋便の時間の都合が悪いため、これまた使えず。なんか、三沢がいっぺんに行きにくい航空祭になってしまいました。。。

はいー、入場。いつものごとく、変な日本庭園。

KICHI TAXIって、基地タクシーですかね?基地内専門?たしかに国内としては破格のサイズのバカでかい三沢基地ですが、基地内だけでそんなに需要があるのかな・・・そもそも「基地タクシー」がカンチガイ?(笑

今年も朝1でバーキンへ!今年のイラストはブルーズですか;

お昼には大行列になるバーキン、朝1はがらがらです。以前は三沢に行ったらピザを食べることにしてたのに、いつの間にかそれ+バーキン。とってもお腹が苦しくなる三沢の朝です。

屋根になんか付いてるぞー。ビームでも出そうです。(笑)

さあ、さっきバーキンで買ったダブルワッパーに齧り付きました!うっへへ〜い!

三沢ではよく見かけます、C-17。やっぱり三沢はアメリカと日本の共用基地なんだなあと強く感じるところ。

F-2の各種装備品。見慣れてきました。F-1飛行隊×2からF-1+F-4、F-4+F-2、F-2飛行隊×2とここ15年程度でも非常に大きく構成が変わっている第3航空団、なかなか面白いところです。

はやくF-2の後ろに日の丸、F-16の後ろに星条旗、の構成に戻りませんかねえ(^ー^; いやいや、日米同盟を強調する展示方法なんでしょうけど、ここまでやるといやらしいと感じる、、、もちろん、そんなの私の主観ですので、違う感覚を持つ方も多いでしょうね(笑)

F-16Bはかなり好き。寸詰まり感サイコー!

こっちゃアメリカの武器ですよ。マベリックとか。マーベリックといえば。ちょっと前にTOPGUN2の話が出てましたが、あれどうなったんですかね。(^ー^;)

これも朝一で買わないと混んでくるので、すぐ買っちゃいます。で、荷物になるので、すぐに食べます。さっきダブルワッパー食べたばっかりなのに・・・かなり苦しいです。小サイズの私にとっては1年分のカロリーをとってしまったような規模でござんす。

「トンカツさん、A-10の前でピザ食べてたー」が三沢の恒例のはずなのに、今年はA-10が来ていなかったため、仕方なくF/A-18Eの前で;;

スーパーホーネットと古いほうのホーネットはぜんぜん別物とはいえ、同じF/A-18の名を冠した機体がまだまだ米軍向けに生産されてるこの事実はなんだか嬉しいです。

なんせ、20年前の岐阜航空祭でF/A-18の不思議な形、それにF-14とかF-15程度しか知らなかったので「F-18なんてあるんだ!」ってことに変に感動したのも、ヒコーキ好きになった大きな要因ですからねえ。。。

いま思うと、「航空祭で感動してヒコーキファンになった地元の中学生」って、見事に空自の狙いに乗っかってますね。広報効果が絶大なことを体験したわけですな。まあ、リクルートという側面には乗らなかったですが、未だにこうしてせっせと勝手に自衛隊広報のお手伝いをしてるんだから、あながち大ハズレでもなかったのでは?(笑)

いやまあ、みなさん、とにかく、航空祭に通うことになった方々は絶対に最初の体験で衝撃を受けた覚えがあるはず、、、このサイトを見てくださっていてまだ航空祭に実際に行ったことのない皆さん!絶対にナマで、現地でご覧になることを強くお勧めいたしますです。目の前で「世界最強のセントーキ」が堂々と離陸するあの爆音、音圧、躍動感。うーん。凄いってこのことです。特にF-15!あれはすごいよ!

大人な皆さんは、「あれ、ひゃくおくえんもするんだ」と言うことも併せて考えながらご覧になると面白いと思います。(笑)
どんなに非常識な程の大金持ちでも100おくえんマシーンを一人で操るなんて贅沢、絶対にできませんから(*^▽^* だってそんな高い乗り物、一般向けに売ってないもん;

はい、かなり話が脱線しましたが、日本に戻ってきてから初の一般公開となったVFA-195のF/A-18Eでした。ちっぴーほーお帰りなさい。また機首に大きく顔を描きませんかあ?

っと、私の心を奪ったもう一方の機種、F-15。見ての通りこれはF-15Eですけどね。2009年に続いて三沢には2度目の登場。今年は横田でも展示されましたが、実は日本での一般公開はまだ数えるほどしかない貴重な機種でもあります。まだ4回目か5回目じゃない?

横田と同じく、韓国に展開中の在欧米空軍レイクンヒース空軍基地の機体です。

まあ、ご近所にストライクイーグルいないですからね、日本でなかなか見られないのは仕方ないです。むしろ今までラプターさんが3回も展示されてることの方がビックリだ!

やっぱりF-15、お客さんと比べると大きいですね(*^ー^*)

機体側面のCFT、物々しいガンシップグレイの塗装。とにかく、制空戦闘型イーグルにはない凄みを感じます。

ランターン等の当時の最新ポッドを装備し、夜間でも地形追従飛行とかなんかすんごいことをしながらイラクを叩いて実戦デビューした湾岸戦争はもう20年も前のことなんですね。今ではスナイパーなんちゃらかんちゃらとか、もっと新しい機材をどんどん使ってるようです。

今回はやはり台風の影響もありあまり米軍機がこれませんでしたが、ヘリコプターは会場内に展示されて人気となっていました。

そうだよねー、多い時にはこれに加えて嘉手納のF-15や在韓米軍のF-16、A-10、時にはCVW-5も大挙して押し寄せたり、日本最大のエアショーといえる内容になる三沢ですが、今年はちょっと少なめでしたね。

お?それでも毎年1個は初展示があるといわれてたかつての三沢のように、今回もVFA-192のF/A-18Eが初展示。。。って、ちょっと無理あるか(^ー^;

これももちろん三沢の住人、PACAF F-16デモチームです。デビュー15年?16年かな??

ブルーインパルス!改めて、生き残ってくれたことに感謝。

展示飛行を再開したこと、築城でアクロ復活したこと(レポ作ってるのが1ヵ月以上後だってバレバレだね;)などなど、その都度ことさらに強調しては大いに祝福する向きもありますが、そういったどんな美辞麗句を並べ立てても、いま目の前にこうして7機並んでること、そして今日フライトを見られること、この確かな現実には敵わないと思います。だからアレコレ言うより、素直に自分の感覚で、ブルーを再び見られることを喜びたいと思います。感じ方、楽しみ方は人それぞれ。私は、とにかく目の前でブルーインパルスが飛んでくれることがとても嬉しいです。(*^ー^*)

これも今日見つけた嬉しい展示。第21飛行隊のマークの入ったF-2です。報道でみなさんご存知の通り、第21飛行隊は、あの大津波で当時基地に配置されていた機体18機を全て失いました。(その後、6機再生することを決定) しかし、三菱にIRANに入っていた機材は助かり、今こうして堂々と21飛行隊のマークを付けてここ三沢で活動しています。

当初、ここ三沢に移り、第3・第8両飛行隊の機材を借りて教育を継続した第21飛行隊ですが、少ないながらも自隊の機体を持つことが出来ています。

松島航空祭ではあんなに当たり前のように見ていたこの青いマークをつけたF-2がこんなに嬉しいものとして目に映るとはね。(*^ー^*)

垂直尾翼に入れられた絆マーク、2011.3.11と“がんばろう!東北”の文字。なんとも、感慨深いですね。

んで、こちらはここ三沢の第8飛行隊機。21飛行隊と共同使用しています。いま、三沢では何機のF-2Bが活動してるのかな?

会場正面に並んでいました。第21飛行隊も航空祭に参加。ブルーインパルスももちろん参加。松島飛行隊、確かに、元気に活動しています!(*^▽^*)

空自機の列。いっぱいいます!

今年の注目のひとつ、ミス・ビードルも!!日本の航空祭でこういうのを見るのは珍しいですよね。

水色ハークがきていました。イラクで派遣活動に従事していた頃はなかなか余裕がなくて航空祭での展示も少ない時期がありましたが、今ではこうして出会うことが出来ます。

こっちには、第3飛行隊のF-2B。それぞれの飛行隊のF-2Bに、がんばろうメッセージが描かれたワケですね。

格納庫内でコクピット展示機になっていたのは、これも第21飛行隊機でした。

今年はこうした災害派遣に参加した車両等の展示も目立ちましたね。

被災地での活動を伝える写真パネルもたくさん。改めて見直しても、大変な状況であることがよくわかります。

今回の震災で自衛隊は大活躍でしたが、やはり、自衛隊が活躍する事態=異常なことが起こっている危機的状態、ということなので、そういうことは無い方が良いんでしょうね。。。

あ、でも、間違っちゃいけない。「自衛隊が活躍しない方が良いで」はなく、「自衛隊が活躍するような事態が起こらない方が良い」ってことです。

自然災害は防ぎようがないので仕方ないけど、他国からの武力侵攻は違います。そういった事態で自衛隊が活躍するようなことが起きないよう、普段から抑止力として存在しているんです。空自も日々アラート待機で対処したりしてるんです。(そういった意味では実質的に活躍してますけどね;)

だから、自衛隊は災害の時によく活躍するんだから武器を捨てて災害派遣集団になれば良い、なんてのはナンセンスなんです。日本が戦争を避けても、戦争は日本を避けてはくれません。それを起こさせないように存在してるのが、自衛隊なんです。

今回の災害派遣は起きたことへの対処療法。普段の存在意義は、予防。
病気だって、かかった後に対処するより、かからないように予防する方が大切でしょ?ってことです。(*^ー^*)

話が長くなりました;、いろんな機材も展示していました。

消防車。これも福島の原発で活躍しましたよね。すっかり報道されなくなっちゃいましたが、今もまだ現地で必死に頑張ってる人たちがいるのを忘れちゃいけません。

あ。陸自のUH-1には絆マーク入りですね。

っちはなんか、まったく趣向の違う目立ち方です;めっちゃ可愛いです;;しかも目がハートだったりします;;;

な・ぜ・か。毎年思うんですが、三沢の隊員さんは他の基地とは違う感じの帽子を被っていますよね。

いやいやいや。おこさまランドだからって、別に壊れなくてもいいような気がするんです;品位を保つ義務はどこへやら〜。(笑) 好きだなあ、こういう変なセンス。

警戒航空隊の出し物は可愛いです。うん。


さあさあ、来ましたよ三沢航空祭!これから盛りだくさんの展示飛行へと入っていきます!

つづく


かえる