THE ROYAL INTERNATIONAL AIR TATTOO 2010

2010年7月17日、18日の二日間、イギリスのフェアフォード空軍基地で恒例のエアショー、RIATが行われました。

世界最大の軍用機の祭典と呼ばれた最盛期に比べ、地上展示もフライトも半分程度に減ってしまったといわれるRIATですが、
それでもヨーロッパ諸国の戦闘機や世界各地からやってきた輸送機などがエプロンにいっぱい並び、
飛行展示も各種戦闘機のデモフライトや4カ国のアクロバット飛行、バトルオブブリテン70周年を記念したフライバイなどが
午前10時から午後6時まで途切れなく続き、いまでも世界一流であることには変わりありません。

たしかに、私が行くようになった2005年から比べても2/3ぐらいになっちゃったかな、って気はしますが、
それでも日本最大の三沢や今年の岩国等と比べても3〜4倍の規模を誇っており、満腹感が得られました。
むしろかつての凶悪な「食傷」まで行かず、適度な満腹感という表現が合っている気がします。
つか、深夜便でロンドン入り、ダイレクトでフェアフォードに乗り込んだワタクシ、かつての規模のRIATだったら生き残れませんでした…

実際、当初の参加予定機種を公式サイトで見ていると元々少なめで(RIATにしては…)、目玉になる機種も
キャンセルされてしまうなどスカスカ感(RIATにしては…)を持ったのですが、実際に行ってみたら充分なボリュームでした。

RIATの会期はアライバルやデパーチャーを含めると、水曜日から月曜日までの長丁場となりますが、
今回は若干天候が不安定でアライバル・予行あたりは曇ったり降ったり、土曜日は前半曇り後半晴れ、
日曜日は曇り、月曜日は…不明ですが、まあ、ショー本番の土日がそこそこの天気だったので良しとしましょう。

今回は米空軍が08年に続いてF-22デモチームを送り込み、前回は雨でRIAT自体中止となったため、
ヨーロッパでの一般人向け初公開となりました。またファーンボロと掛け持ちと思われるF/A-18Fの
武装付きデモや昨年12月に初飛行したばかりのA400Mのとんでもないデモフライト、
RIATに久々に参戦のパトルイユドフランスなど見応えのあるエアショーとなりました。

私は昨年に続き1日目の土曜日だけ行ってきましたので、レポりまーす。

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今回の旅程は金曜日夕方〜月曜日夜、現地1泊の強行です。日本の3連休を利用し、0.5日休暇だけでイギリス展開してきました。
セントレア17:15発の台湾経由香港行き、→乗り継ぎ、23:55発でロンドン・ヒースローに5:35着というキャセイパシフィックです。
座席がよかったよ〜。リクライニングしても後ろに迷惑をかけないタイプのシートで、パーソナルモニターももちろん付いてますし、
今まで乗ったエコノミークラスの中ではベストでした。また利用したくなっちゃいます。

国際線は機内食が出ます。まず1回目。セントレア→台湾。

ちなみに、前回台湾の帰りにタナボタしたビジネスクラスはこんな食事でした。この格差はヒドいよね〜。

2回目。台湾→香港。そうだ、前にオーストラリアに行ったときもこうやってたくさん食事が出たっけ。

香港空港はキャセイの本拠地です。それにしても広い空港。ながなが歩きました。1キロ近く歩いたんでは??でもまあ、乗り継ぎのセキュリティーチェックとか含めても40分弱ですけどね。

香港からは深夜便です。この日3度目の夕食;;食いすぎ;;;チャーハンと酢豚かな?中華やね!帰りはデジカメのバッテリー切れで撮れなかったのですが、お粥とかカレーとか出てきました。機内食では珍しいですよね。キャセイ、なかなかナイスです。いままで私の中ではあんまり評価高くなかったのですが、今回で一気に躍進です。

映画にゴールデンスランバーがあったので見てました。伊坂幸太郎いいっすねえ。

それにしてもこのすぐ後、1時間後にも香港からロンドンに行く便があるんですよね。もともとイギリスに統治されてた影響でしょうか??

朝食っす。なるほど。いま写真を見て気が付いた。卵、ソーセージ、焼きトマト、豆。。。イングリッシュブレックファストですな。

ヒースローには約10分早くついたねえ。いつもの通り、入国審査で苦戦です。イギリス人の英語は相変わらず聞き取れません。むつかしいです。

いつもの通り、ヒースローエクスプレスでパディントン駅ヘ!でも今回はダイレクトでフェアフォードまで行きますよ!気合です、気合!!

つか、実は今回、ヒースローエクスプレスは使わずに「ヒースローリンク」と呼ばれる鈍行列車で出て、途中の駅で2回乗り換えていくつもりだったんですが、
切符売り場の兄ちゃんにパディントン経由のほうが簡単だと諭され、しぶしぶいつのも行程に。。。イギリス5回目なので心配ないのですが。。。

といいつつ、ここで早速乗り間違えてターミナル5へ行っちゃったのはナイショです。。。なんか車両が違う気がしたんだ。(笑)

さて、気を取り直してっと。まだまだ時間は余裕です。6:33ヒースロー発のエクスプレスでロンドンのターミナル駅の1つ、パディントンへ。

で、48分に着いたのかな?切符売り場でスウィンドンへのチケットを購入です。
この写真、チケットオフィスから出たところの光景です。上の電光掲示板に行き先とか経由駅とか時間が書いてあるので、これでスウィンドンに行く列車を見つけましょう。

7:01発だったかな。余裕で間に合いました。ヨーロッパの駅ってカッコイイよね。

車内はこんなんです。背もたれに紙が挟まってる席は指定席。それ以外は座って良いよ。

朝になりました。すでに16時間近くヒコーキに乗った後でしたが、機内泊にも慣れたせいか、比較的元気でした。まああ、FIDAEに行った時は24時間以上乗った後にダイレクトでエアショー行きましたしね…。

エアショーファンは気合と体力が大切です。(笑)

約1時間、スウィンドンに着きました!みんな一斉に降りるから心配ありません。(*^▽^*

これ、駅舎を出たとこの風景ね。この正面へまっすぐ歩いていくと、バス乗り場があります。路面が濡れてますなあ。雨だったかな?

直前の天気予報でも、ホームページによって晴れだったり曇りだったり雨だったりサンダーストームだったり、全部揃ってたので実際どれになるんだかさっぱり分かりませんでした。

外国の天気予報ってどこでもたいていそうだよね。。。5つぐらい天気予報を渡り歩くと、だいたい全部揃います。(笑)

そこから傾向を探ったところ、晴れベースで曇りもあり。って感じでした。実際それが正解でした。わお。

振り向いた!ほらね、SWINDONって書いてあるでしょ?(^▽^ なんか立派なビルです。

バスターミナルへの道すがら。駅から歩いて5分ぐらいですけどね。

バス乗り場到着!今回はけっこう前の方に着いたぞ。とにかくみんなバスを目指すので、できるだけ早く行きましょう。出遅れると大変です。

一番奥にフェアフォード行きシャトルバス。

黄色の2階建てバスでした。ここで係りのおっちゃんがバスチケットを売っています。往復£5。日本円で750円ぐらいかな。まあ、今年の為替レートは充分許せる範囲です。だいたい140円ぐらいね。前は250円とかだったから地下鉄初乗り1000円とかなってたもんね!アホかって感じでした。

ちなみに切符売りのおっちゃん、エアショーのチケットも売ってた様な感じでした。ポケットに束を入れてたような。。。

ほら、去年からRIATのチケットは完全前売り制になったので現地では買えないのですが(ネットで買うと日本に送ってくれます)、ここで買えるなら安心ですよね。

さて、バスに乗りました!出発は8時ぐらい。何分で基地に着くかな〜(*^▽^*

っっっと。バス乗りの列があんなに伸びてる!やっぱり列車を降りたら一目散にバス乗り場を目指すのが良いようですね。まあ、バスはたくさんありますし、比較的早く列が進むので大きな問題はありませんが。。。

つーか、今回のレポ、なかなか飛行場に到着しませんね。。。(笑) まあ、お付き合いください。自力で行きたい皆さんの一助になれば、と。

これ、バスからの風景です。一般車両とは違う専用ルートを通るので、渋滞することなく基地までたどり着きます。ほら、ほとんど地元の生活道路;;

のどかな景色だなあ。

こうやってお巡りさんが交通整理していますので安心です。バス優先です。

やっと基地周辺まで来ましたよ〜。お、懐かしい駐車場!初めてここへ来た時、イギリス人とキャンプした駐車場じゃないですか!

はい、到着です!家を出発して26時間以上経ってます;;おわっっ!あっちにいるの、A400Mでは!?いきなり出会ってしまいました!

バスを降りてゲートへ向かって歩きます。あ。時計見るの忘れた。バスは35分程度で到着した模様です。

げげっっ!!なんだこれ!!!!ゲート前にすんごい行列が!!!!今までこんなことなかったのに、なんでー??(泣)

10列ぐらいあったかな、弧を描くように伸びていました。そらあんた、円の内側の列の方が相対的に短いっしょ。当然、そちらに並びました。(笑)

公式プログラムを売ってるおっちゃんがいたので、買いました。£9。凄い立派ですよん。雑誌みたいな感じです。これを見てプログラムを頭にいれつつ入場待ちです。

これ、今日のチケット。相変わらずチケットも立派です。保険というか、いちおう日曜日分も買ってありましたが、使わずにすみました。日本円にして4,500円ぐらいですかね。ぼったくりですね。06年頃のレートだと8,000円って感じでした;;

まあ、これでも内容にふさわしい値段です。

20分ぐらいで入りましたかね。時間に充分な余裕があったのでよかったです。ではさっそくいきましょう、RIAT2010!!

良い天気です。空気がスッキリしているので、空が青いですね♪

まずはヨーロッパ戦闘機が置いてあるところから見ていきましょう♪いきなり出ました、ドイツ空軍トーネード部隊。お姉さんパイロットも怖そう;;なんか売ってました。

写真つないでみました。L字形にトーネードとかいろいろ並んでます。

っっと、いきなりですが可変翼機どうしです。F-14も同じ世代の可変後退翼だったんですよね。懐かしい機種になりました。

そう、これ、ときどき出てきますポーランドのSu-22。なかなかレアな感じです。どうもね、F-14ファンにとって彼はカモのように見えてしまうんだ。。。

うわ、たくさんいるなあ。。。。ってんで、とりあえず端まで先に歩いていくことに。。。

向こうにはフライト予定の機体が駐機されています。

はいこれ!!今年の塗装はセンスがいいですねー!ベルギー空軍のF-16ソロディスプレイチームです。かなり良いです。塗るの難しそうですね;;

オレンジのは、もうお馴染みオランダ空軍です。オレンジが好きですね〜。サッカーワールドカップ、憎たらしかったですねえ〜。センス悪いクセにサッカーは強いんですね〜。ニクタラシイですね〜。日本に勝っていい気になってたんでしょうね〜。ニクタラシイですね〜。

その向こうにイギリスのホーク、フランスのアルファジェット。T-4も並べたいなあ。(*^ー^*)

尾翼を並べてみました。それぞれ、予備は通常塗装のようです。ベルギーは後ほどのバトルオブブリテン70周年フライバイでこの通常塗装機も飛ばしました。

オランダもベルギーも、これだけ塗ると機体が重くなりそうですね。

っととととととととっっっっ!!!!出ました!!ヨーロッパ軍用機界の最新鋭機、エアバスミリタリーのA400Mです!!

ヨーロッパでも日本のC-2はこれのライバルとして認知されています。当然、輸出等はA400Mが圧倒的に勝つはずですが、機体そのものの評価(見た目とかね・笑)はC-2が若干優勢のようです。そらそうだ、こう見てもこんなヤツより我らがC-2の方がセクシィだわ♪

おでこにA400Mって描いてある辺りがキン肉マンっぽいですね♪誰か「肉」ってこっそり書き直しなさいよ。

鼻の黒いワンコのようにも見えます。それにしても、いままであちこちのトレードショーでこれの模型を見てきましたが、ついに本物に出会えました。

2009年末に初飛行したばかりなのに、この日はもうすんごいデモフライトを見せてくれました。100度を超えるバンクとかね。なかなか凄いヤツのようです。

バトルオブブリテン70周年って事で、WWUあたりの機種もいろいろありましたが〜、よく見ると現用機ショートツカノも混じってます。変装しやがって。

最近せっせとアピールしてます、ニュージーランド空軍のB.757。良い飛びっぷりですよ〜。


さあさあ、いよいよ始まりました、軍用機の祭典2010!どんどんいきましょう!

つづく!!


かえる