2006年10月29日〜11月5日の8日間、中国の珠海にて第六回中国国際航空航天博覧会が開催されました。
期間中は天候にも恵まれ、普段あまり航空ショーを見慣れていないであろう人民のみなさんも
エアショーに大挙して押し掛け、とても華やかに盛り上がりました。
内容的には相変わらず地元中国解放軍機は出てこないものの、中国一航などから
練習機等が展示され、他では見られないMADE IN
CHINAの飛行機を見ることが出来ました。
中国国際航空航天博覧会は96年から2年おきに開催されている国際トレードショーであるため、
ファーンボロやパリのように屋内ブースにも世界の航空関連社の出展が多数あり、
また、共産圏であるため、西側諸国のショーとは違いロシアが強い勢力をもっているなど、
なかなか興味深いものを見ることが出来ました。
もちろん、地元中国からも民間エアラインから中国一航、二航、さらに宇宙部門などが
大量の出展を行い、このところ元気いっぱいの中国航空界パワーを見せつけていました。
入場料は260元、なんと日本円で約4,000円です!高い!
このあたりの平均賃金は日本円にすると4万〜5万円/月。
さて、入場料4千円をどう見るかですね。とても高いですね。
まあなんといいますか、中国です。
まがい物を作るのも大好きな国です。
「コピー製品を作り技術力を貯めた」と誇らしげに自供している展示があったり、
AIRockもどきがいたり、わけわかんなかったり、ロケットまで屋内展示するなんて非常識さだったり、
それはそれで中国らしく、また、お土産屋さんにもすばらしくMADE
IN CHINAなモデルなども並び、
超巨大人口のチャイナらしく人民もいっぱい、中国語が飛び交う不思議世界でした。
フライトは、地元中国機は軍用機としては練習機のFTC-2000がデモフライトを見せてくれたり、
ザンビア空軍向けの輸送機が飛んだり、竜が飛んだり、これまた非常識な世界でした。
今回は残念ながら中国のアクロチーム・八一飛行表演隊は来なかったものの(ヤツら普段はどこで何やってんだ?)、
ロシアからロシア空軍のアクロチーム・ロシアンナイツが参加、Su-27×5の優雅なアクロを見せてくれました。
他にも小型機の編隊アクロなどもあり、なかなか華やかに盛り上がっていました。
とにかく中国なエアショー、不思議世界をご覧下さい!
人民エアショーなんて中国以外では見れないぞ!
まず屋内ブースからいってみましょう。
中央の建物に入ってまず目に入ったのはこれ!さすが中国!中国民航って書いてありました。そして真っ赤です。いかにも中国です。メイドinチャイナです。
お、人民解放軍のみなさんも来ていますね。人民もMADE
IN CHINAです。あっちにRUSSIAって書いてあります。さすが共産圏、ロシアの勢力が強かったです。
こっちはまた中国かな?SATURN。土星。ああそうだよね、SATURNって土星だよね。なんて特に感動もしてなかったんだけど、よくよく考えるとここは中国。あ!中国でも土星って言うのか!ひょっとしてそっちが先?
アントノフももちろんいますよ。大きいですねえ!>写真だよ;
国際航空展なので、もちろん世界中から参加があります。ブラジル・エンブラエル。
中国東方航空の人民おねぃさんたちです。
それ。どれ?
もちろんアメリカ系企業も負けちゃいません。ボーイングのブースはB.787の胴体モデルを持ち込み、大人気になっていました。
中国民航大学って出展も。なにもここまで中華料理屋みたいにしなくたって良いのに。
あ、とつぜんP/W。やっぱアメリカかー!
外に出ました。でかい飛行機発見。ごめんねロシア機ぜんぜんわかんないの。アントノフさん?
ほら、変な飛行機ってのはわかるよ!
はい、また別の屋内です。ロケットをそのまま展示するっちゅう非常識ぶりが素敵です。
また外!広い会場にロシア系の大型機が並んでいました。
そしてこれ!中国機は意外に少なかったのですが、これは中国一航からの出展機、FTC-2000です。人民解放軍向けの練習機でしょうか??なんかねー、MiG-21…だよね;ここまで改造しちゃうってのもある意味すごい技術力だぞ;これはフライトも披露しました。って、MiG-21と関係ないの!?
後ろから。山鷹って愛称が付いていました。MiG-21もこんな形にすると意外に新しい世代の機体に見えたりしますね。この塗装良いなあ。どうなの、MiG-21だよね、おまえ!>違うのか?;;
ザンビアってドコデスカー?これも中国が設計/開発した(?)航空機です。けっこういろんな国に売っているんですね。MADE
IN CHINA。自信を持って「中国が開発した」って言いにくいのは、まがい物の可能性が捨てきれないから。(^^;)それでもこんなの見れて新鮮です!
公安ってお巡りさんかな?
あ、向こうになんかいるぞー!?
中国語ではこんな風に書くんですね。
はい、ロシア空軍アクロバット飛行チーム、ロシアンナイツのSu-27の列線です!前ではメンバーの皆さんがお小遣い稼ぎのグッズ販売に必死です。ワタクシもリーフレット買いました。サインもらいました。彼ら、英語喋ってました;中国人民のみなさんもけっこう綺麗な英語を喋る方が多いんですよね。
Su-27かあ!実物は初めて見ました。本当に美しい機体ですね。西側からは「フランカー」と呼ばれていますが、ロシアでは「鶴」を意味するロシア語の愛称が付いています。正にそんな感じです。
それにしてもでかいな、フランカー。
でっかい飛行機とツーショット!うわ、ほんとにこれ見れちゃうなんて!
に引き替え、これは何ですかMADE
IN CHINA。怪しさ抜群。これの前で、のび太のママをもっとヒステリックにした感じのおばちゃんが大声で説明してました。それを熱心に聞く人民達。ぜんぜん意味のわからん光景です;;最終日の終わりがけ、人もいなくなった黄昏のエプロン地区。この機体のコックピットにのび太ママがポツンと座ってこちらを睨んでいました。とっても不思議な光景でした。(大爆笑)おばちゃんのお気に入りなんだね、きっと。(^^
はい、もう一度、山鷹です。ほら、なんか良くない??
エアインテークは側面に移動、機首はレドーム?になっています。だからMiG-21のいとこじゃないの??;;
ほら、ね。いいなあ、こんなの他じゃぜったい見れないぞ!
もう一回ザンビア空軍。あれ、なんだ意外に中国機もそこそこ置いてあったんだあ。
他じゃぜったい見にれない中国エアショー!まだまだつづきます!もちろんフライトもあります!!ちょっとだけ;