岩国基地Friend Ship Day 2010

フライト編いってみましょう!
かつてはブルーインパルスのアクロと少数の自衛隊機のフライバイ程度だった岩国ですが、
年々充実度が増してとうとうアメリカ軍の標準的なエアショーレベルにまで達しました。
あとは民間アクロがもっと多ければ完璧です。(^^ゞ

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オープニングのパラシュートジャンプの後、最初のフライトは三沢のF-16デモチームです!プログラムにはF/A-18Cと書いてありましたが、なぜかいきなりヴァイパー登場。プログラムがあってもじゃんじゃん変更されるので有名なのが岩国です。アメリカ本国のエアショーも天候によっては時間を変更したりしますが、岩国ほど変わっちゃうことはめったにありません。しかも晴れてるのに。。。

沖合いに新滑走路を作っている岩国、管制塔も大きいのを作っています。

どかーん。ところでこの時間に飛ぶはずだったF/A-18Cはなんで飛ばなかったんでしょうね。もし飛んでたら豪華だったのになあ。

米海軍のデモではレガシーホーネットとスーパーホーネットを区別するためか、Cを“チャーリーホーネット”と呼んでいるようです。あれですかね。フォネティックコード。A=アルファ、B=ブラボー、で、Cがチャーリー。デルタ、エコー、フォックストロットと続いていきます。全部いえる?

それにしてもすんごいベイパーが出ています。どうなってんだかね、このF-16は!

そしてこれは黄砂でしょうか、空が白い白い。(にゃーん)

またまた出ましたプログラム変更。ウィスキーパパのアクロの予定がなぜか自衛隊のフライバイスタートです。あ、出し惜しみなく出てきました、US-2!US-1よりも離陸が速かった感じがします。

なんかパワフルな感じでした。

ぶわあーんって感じで飛んでます。いいなあ、US-2。こんな色でもちょっとかわいい。

海に着水できちゃうUS-2ですが今日は人の波の中に。人だらけだぜ。

さらにきました、プログラム変更。え??プログラムではF-15とF-2のはずだったけどなぜか築城組みはお休みで新田原から予定になかったF-4です!エコージュリエット改。>まだやってたのか、フォネティックコード。(笑)ちなみにGはゴルフ。Hはホテル。

やっぱりファントムは音の迫力がすごいですよね!近くで見てたおっさんが「あれは米軍機だ。自衛隊はもうファントムは使っていない」と思いっきり得意げに説明していました。まさに航空祭の外道ですなあ。てか名物ですなあ。

フライバイでもけっこう迫力を出してくれました!それにしてもさすが米軍基地、飛行展示で自衛隊が脇役に回る日本で唯一のエアショーですね!

今年から本格的に活動を開始したWhiskeyPapaの登場です!で、“ウィスキーパパ”も、WPのフォネティックコードですよね。ちなみに“I”はもちろん、インディアです。(笑)

エクストラ300Lで「ありえない」飛行をしています。うひゃあ!です。久しぶりに観客のおばさんの悲鳴を聞きました。(笑)

パイロットの内海さんは8月にポーランドで行われるエアロバティックスの競技会に日本代表として参加されるそうです。今回は競技向けのシークエンスを実施されたとのことで、カクカクとこぎみ良く動くエクストラは見ていてなんだか気持ちがよかったです。(*^ー^*

我が家のBBSにWhiskeyPapaさんが直接書き込んでくださり、いろいろお勉強になりました。
角度がわずかにズレたのを修正していたり、沈み込みがなくうまく機動できていたり、そういう「如何に正確に飛ばすか」という所に注目するととても面白いことに気づきました。

そのヒントをいただいてから自分の動画を見直したら、あら不思議!撮ってた時より断然面白い!(目から鱗が落ちた;;)

エアショー向けの「見た目の面白い飛行」と、競技向けの「正確な飛行」は根本的に違うものなんですね。

でも単純に迫力と驚きと娯楽を求めてエアショーに来てるワタクシのような大多数のお客さんはエアロバティックスのなんたるかを知らないわけだ。うん。
その場では醍醐味の半分に気づかずに終わってしまってるのかもしれません。

なので、ナレーションとかで、この「いかに正確に飛ばすか」って視点を教えてもらえると、競技向けのフライトそのままでも、さらに楽しめるかもしれませんね!(*^▽^*) お客が気づかない失敗にもナレーターさんがバシバシつっこみ入れたり。(笑)

以下、ちょっと長くなるけど雑談です。

で、ふと思い出したのが、かつてOH-1でほとんど“アクロ”を見せていた明野の菱川三佐(当時)。
浜松だったかなあ、OH-1のデモフライトの後、あのほとんど伝説になってしまってる“ピレネー”な機動について、お客さんが「そのまま宙返り(ループ)しちゃわないんですか?」と尋ねていました。そのとき菱川さんは「宙返りしちゃったほうが簡単なんですよね(笑)」と笑顔で答えていました。

あの機動、文字で書くとこんなんなります。「加速して垂直上昇、ハーフロール、マイナスGをかけてレベルオフ、さらにそこでハーフロールで背面になり、スプリットS的な機動で降りてくる」って感じ。
うん。そうなんだ。チョー難しいんです。見た目もなんだか複雑で、ある時は海兵隊のパイロットが駆け寄ってきて握手を求めてきたというぐらいのとんでもない技なんですが、一般的な目で見ると、それよりもそのままループしちゃった方が面白いと感じるわけです。必ずしも難易度とウケは比例しない。

わかりにくいかなー。んじゃーあれだ、ワタクシがときどきやってる「勝手にアクロチームランキング」。あれ、ひっどいですよ〜(笑)
だって、技量とかでは明らかに上を行くブルーエンジェルズを抑えてサンダーバーズが上位入賞しますから。だって、バーズって観客受けを狙った見た目の派手な課目が多いから単純に面白いんだもん。(笑)

もっとわかりやすく言いましょうか!みなさん去年見ましたよね、サンダーバーズ。会場が一番ざわついた場面を覚えてますか?アレですよねー、スニークパス!
でも、良く考えてみりゃあんなのただのハイスピードローパスです。タイミングっちゅう要素がなければ音とスピードだけのコケオドシです。なんも難しくありません。

ね、やっぱり難しい技と一般受けする技ってのは違うんですね。見る側にもそれなりの知識があれば、違った楽しみ方ができるってことなんでしょうね。(*^ー^*)

というわけでワタクシはよくわかんないので、やっぱりくるくるロールしながら旋回もしちゃうローリングターンはみためが面白くて大好きです。(笑) ヨーロッパ行くとタイフーンとかラファールとか、戦闘機もやりますしね。360ターンやりながら要所要所でロール入れるの。しかも旋回とは逆向きの。不思議ですよ〜。

言われてみれば。おんなじエクストラ300Lのアルコネスも編隊アクロとしてみたらかなり面白くてワタクシも大好き(2位グループに入れちゃうぞ!)なんですが、一つ一つの動きの正確さって面はあまり意識されてない感じですよね。

逆光で見えにくいんですが、上面が濃紺、下面が黄色のかわいい塗装をしています。キイロコマドリと同じような色だから、機体の愛称もイエローロビン。なんかかわいいです(*^ー^* てかあのパッチ欲しい。。。(笑)

今回のフライト、ナレーションもわかりやすくて良かったですよね。うん。

ほら、この塗装!なんか可愛くない?Jはジュリエット、Kはキロ、Lリマ、M…なんだっけ??もじゃおさん??

さてさて、次のフライトはー?

F/A-18離陸です。あ、これって有名な岩国上がりってやつ??下の工業地帯を避けて離陸直後に思い切り右にひねってくの。初めてみたかも。

CASデモ、いわゆる近接航空支援デモのスタートです。海兵隊らしく、陸上部隊を空から支援するデモです。

さらに2機。いいですねえ、この感じ!複座のレガシーホーネットって寸詰まりな感じでなんか好きです。

なんか、ハークも。これなんか特殊なハーク??もうよく分からんし細かいことはどうでもいいし。(笑)

で、エーゴの通信が会場に流され、なんかちんぷんかんぷんの中でF/A-18が突っ込んできました!F/A-18のAGG、すんごい迫力です。ビューンときて、ビューンと飛び去ります。ごめんねボキャ貧で。(笑)

F/A-18って低空を高速で駆け抜けると独特な音がしますよね。あれ好きだなあ。

あれ?よく見るとATARS仕様ですか??

こっちは普通のD。速いわ低いわで撮るのも大変;;地元部隊が大活躍のエアショーって良いですね!MAG-12大活躍です。

相変わらずスズメバチは派手にベイパーを発生させています。比較的、でやすいんでしょうね!

ほら、こんな感じ。F/A-18のデモではよく見られます。

最後はC-130との空中給油デモです。接続はしないんですけどね。かつて厚木WINGSではちゃんと接続してるデモも行われてることがありました。

それにしても空中給油って、輸血みたいなものですよね。。。どれほどの燃料を分け与えることができるのかなあ。

タンク2本つけた状態でよくもあんなに迫力あるフライトが出来るものです。びっくりです。

あ、そういえば海軍はハーク持ってませんよね。ブルーズのハークって海軍?海兵隊??ブルーズはパイロットにも海兵隊のパイロットが入ることもありますし、海軍と海兵隊の協同運用みたいな感じなのでしょうか。

すっかり空に溶け込んじゃいました。(^▽^

それにしても人が多いなあ。さすがです。C-130の上でくつろぐクルー。

あ、そうそう、新管制塔はあんなに大きいです。(*^ー^*)

さて、岩国らしくなくどんどん行きます!午後に予定されていたAV-8Bが早速離陸です!さすがに滑走距離は短いです。

あ、別にテントより高いところに人がいるわけじゃありませんよ〜。

今年の岩国は前のほうに有料観覧席(前売り2,000円。高っっ!)があり、その雛壇が映ってるわけですな。それにしても観覧席たくさんありましたね〜。ショーセンターあたりは独占です。

それこそアメリカだと、ブルーズやバーズの正面は有料席どころか関係者席になってて一般人が入れないこともあります。

あるいは、雛壇があっても無料の場合もあります。いろいろ、ですね。そしてRIATなんかだと、けっこう良いお値段のする雛壇もあったりします。
しっかり撮りたいやつは金さえ払えば入れてやるぜ。それなりで良いやつは無料でその辺で見てなさいって感じで、選択肢が多いのは良いことですよね。

はい、ところでハリアー、ものすごい勢いでローパスしました。迫力満点。

次に右からハイスピードローパス。え、え、なに、なに、空中停止デモ以外はいったり来たりするだけ!?でもこのスピードの迫力はすごかったです!

ハリアーの主翼から派手にベイパーが出たのは初めて見たかもしれません。

はい、早速きました、お得意の空中停止!エンジンのノズルを下に向けてその場で浮遊します。これは何回見ても面白いですね!

向きを変えて、、、横向きに移動したり、、、バックしたりもします。まるでヘリコプター。そんで、エンジン音はガー!!ってまるでドライヤー。(笑)

それにしてもストップしてる状態から前進速度をつけるときってどういうコントロールなんでしょうね。徐々にノズルを後ろ向きにしていくと、翼の揚力が発生するスピードに達する前にエンジンでのリフトが苦しくなりそうだし、、、まあ、うまくやってるんでしょうね。(*^ー^*)

ハリアーのデモは国内ではおそらく岩国でしか見られないので、これを見に行く価値も充分にあるでしょう!いぇい!!F/A-18のデモなら三沢で見られることがありますからね、うん。


さて、飛行展示も盛りだくさんだった今年の岩国、レポもどんどん行きましょう!

つづく


かえる