岐阜基地航空祭2010

10月24日、岐阜県の航空自衛隊岐阜基地で恒例の航空祭が行われました。

当日の天候は曇り、ブルーインパルスの時間には小雨がぱらつき始めましたが、
地元岐阜基地飛行開発実験団の各種航空機がそんな天気をものともせず、
これでもか!というフライトを見せつけ、大いに盛り上がりました。

例年、岐阜の航空祭はオープニングの名のもとに行われる各戦闘機・練習機の機動飛行大会、
異機種大編隊として輸送機・戦闘機・練習機が一緒になって趣向を凝らした編隊飛行を披露、
編隊を組み変える合間にも機動飛行やAGGを織り交ぜるなど飛行開発実験団ならではの、
エンターテイメント性に富んだ、デモというよりはショーといえる大変面白い展示飛行が行われます。

今年も「そうきたかあ!!」と期待を一歩も二歩も上回る、満足感&完敗感いっぱいの内容となりました。
特に新開発の“3D編隊”は凄かったです!20年航空祭に通ってますがこんなの初めて。
この意外性やオリジナリティなど、飛実のショーの進化はとどまるところが無いようです。
地元岐阜基地の航空祭がこんなに凄くて誇らしい、そんな気にさせてくれる1日となりました。(*^ー^*)

そして今年は地上展示にXC-2が初登場、新鋭国産大型機の姿を一般にお披露目しました。

ほかにもターゲットドローンやAAM-4を搭載したF-2など、飛実ならではの展示も多く、見所満載でした。

ブルーインパルスも小雨の中、ローショーを無事に披露、
ほかにも小牧のC-130の不正地着陸デモ、救難教育隊のデモなども行われました。

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はい、今年も来ました、岐阜基地航空祭!三柿野駅からすぐのこの北門は、例年、朝も帰りも人でごった返します。ワタクシめんどいので開門してだいぶたってから行きました。7:30ぐらいまで寝てたもん。地元最強。

ここは自衛隊基地、日常生活ではまずお目にかかることの出来ない軍人さんがいっぱいいます。入り口の警備のみなさんも、迷彩服にヘルメット。日常離れしてます。浮世離れしてます。人間離れはしてません。だから一般入場者にとっては、珍しいため、ここでさっそく記念撮影してる親子がいました。

みんなヒコーキの方ばっかりに気をとられるので、これはここの隊員さんも嬉しかったんじゃないかなあ!(*^ー^*)

はい、飛実団飛行隊の隊舎です!飛実ファンのワタシにとっては聖地のようなものです、メッカとかエルサレムとか善光寺とか。(笑)

なんかいた。。。岐阜地方協力本部がいろいろ持ち込んでいました。もちろん、うーぴー隊も大活躍です。うーぴー隊については、どうぞ検索してください;

こ、、、、こすぷれ体験。。。ところで、パイロットのヘルメットってめちゃくちゃ軽いですよね。バイクのメットに慣れてるワタシには驚愕の軽さです。Gがかかりますので、重いのはまずいですもんね。

すっかり恒例となりました、格納庫内でのF-2武装展示です。例年、#102が担当していましたが今年はこの量産機。#102が飛ぶところも見てみたいですねえ。。。最近、めっきり見かけなくなりました。試作機の中ではなかなか渋くて好きなのですが。。。来年に期待??

翼端にはAAM-3。ワタシが航空祭に通い始めた90年代初頭、これが岐阜で公開された時は最新鋭のミサイルでした。それがいまや1世代前。・・・やれやれ。(笑)

「空の勝利は技術にあり」。飛実のモットーです。さりげなくこういう文字を入れてるあたり、かっけぇです。反対側には「自衛官募集」って書いてありましたけどね;;

このでかいのは??C-2のエンジンかな?

今回も新しいものが出ました。見た目地味ですけど、空対空標的、いわゆるターゲットドローンです。こんなのが見られるのも岐阜奈良ではですね!じゃなくて、岐阜ならでは、です!

そしてさっきのF-2。すんごいです。JDAMとAAM-4を搭載しています。これも飛実ならでは。AAM-4の運用能力を持ってるF-2なんてイリオモテヤマネコ並みの珍獣です。手前に置かれたAAM-5もここではすっかりお馴染み。

推力偏向の機構、分かりますかね?フィンになってる部分の基部が円になってますが、これが回転するのかな?さっぱりわかりません。(*^▽^*)

外付けのFLIRです。これもF-2の新しい武器ですよね。

おわ!ここでもやってました!うひゃうひゃです!お姉さんの人気投票は無いのかなあ。小牧のナメック人は元気かなあ。

普段入ることの出来ない軍事基地ですが、この日ばっかりはこうして華やかなお祭り的な雰囲気に包まれます。楽しいです。(*^ー^*)

ずぎゃーん。出ました、今年の新展示!XC-2です!!

これはご当地ヒーローかゆるキャラかどっちですかね。まあ、配色がひこにゃんに似てますし、ゆるキャラってことで;;

ちゃんと飛んでましたのでね、ちょっと追いかけちゃったぜ。(^^ゞ そして子供を見つけて襲い掛かっていきます!やばい!!

それにしてもよく出来てますよね。さすが、自衛隊の皆さんは手先が器用なんだ。(*^ー^*)

岐阜基地もこれでC-2Jr.やりませんか?
ブルージュニアも高尾山レッドクラブもかなりの衝撃でしたけど、これ絶対どの基地にも負けません。。。圧倒的に、群を抜いて、ヤバぃデスネ;;;

T-4とF-15はコクピット公開もしていました。

今年も出ました、T-2CCV。日本の試験機の中で最も美しくかっこいい…と個人的には思います。なんか、SF的じゃん?

機体の前ではCCVのテスト関連の映像も流されていました。

はいすみません、今年の目玉はこれ!今度こそ本物!今年の1月に初飛行したばかりの新鋭国産機、XC-2です!

とうとう展示されました。どうですか、この滑らかな曲線。A400Mよりかっこいいよねえ。そしてセクシィだよねえ。グラマラス…ってなんか古い言葉か;;

国産最大の航空機です。ほら、どうですか、人と比べてもこの巨大さ。すごいなあ。

ずいぶん丸くて、んで、主翼の位置はずいぶん高いんですね。すごいなあ。

ほおら。いいなあ、このボリューム感!

お顔の周りです。窓の辺りは、同時に開発したXP-1と同じだそうです。大型機の2種同時開発、すごいですよね。

後頭部に脱出口があるんだあ。さすが軍用機。

TRDI、技術研究本部。あ。よく見ると。。。補強の後が見られますね。

そう、ロールアウトから初飛行まで長い時間を要したのはこれも一つの要因です。この通り、機体後部にはおびただしい数の補強が見られます。多部多部と、もとい、べたべたと表現しても良いぐらいです。。。ゴメン、私しか笑えないギャグはいりませんか;;

リベットで打ち付けてあるの??試作1号機、このような状態になっていますが、これから育てていけば良いんです!まだまだ生まれたての成長段階、こうやって問題を洗い出して一つずつ直しながら育てていく、それが試作機の役目なのです。人間と一緒で生まれたては手が掛かるもの。これからは反抗期もあることでしょう。でもそこは、生みの親の川崎重工&協力会社と、育ての親のTRDIや飛行開発実験団が丁寧に育ててくれるはずです。この飛行機の今後に、大いに期待しましょう!(*^ー^*)

ところでちょっと前にエプロンが拡大された岐阜基地、他の基地のように朝からブルーインパルスが並ぶようになっています。かつてはショーの直前に引っ張ってきて誘導路上に並べたものでした。ふふふ。それにしても凄い人の数。

あ、今年もTRDIから出展がありました。ナイス。

他にもT-400、U-125、U-125A、E-2C、AH-1、UH-1、UH-60J、F-4、パトリオットなどなど展示されていましたよん。

岐阜にきたら探したい機体の一つです。正門方面から飛行場地区へ向かうと、入り口に彼がいます。飛実のシンボル的にそこにいます、T-2。これは#102だったっけ。みんな、探してみてね!(*^ー^*)

さあ、さっそくフライトも行きましょう!まずはT-7!この後すぐに高機動に移ります。

T-4も飛びますよー。ここで生まれたヒコーキです。(*^ー^*

F-2#501!由緒正しいF-2初号機。もう初飛行から15年近く経つんですね。。。

もちろん、F-15も飛びます。この後、F-2に対抗意識丸出しで;;

続けざまにF-4EJ改!まったく、オープニングフライトといいながらいきなりこれだけの機種が飛ぶんだから。。。そして誰もまっすぐ離陸しないで派手に上がるんだから。。。

F-4はそのまま力いっぱい機動しつつ会場上空を引っ掻き回します。最近、あんまり他の基地で見られなくなったF-4をこれだけ堪能できるのも岐阜の良いところですね!(それどころか世界中でファントムのこれだけのフライトが見られるのはもう日本だけかもしれません)

おわっ、油断した!F-2がもう一機!どかーん!!です!

薄曇って感じですがそんなのまったく知りません。飛実は元気いっぱい飛び回ります。

っ、ごめん!F-15ももう1機上がりました!!バーナーズONで駆け抜けていきます!なんか、今回は雲のせいかなんなのか、F-15が張り切って機動した後、空に「ぎぃぃゅゅぅぅぅううん」って変な音が残りました。明らかに、DEECのぴよぴよ音とは違いました。

これまた離陸からそのまま8の字旋回。今年も飛実はやりたい放題です!!


はい、今年も地上展示から他基地とは一線を画した内容で見応えたっぷりの岐阜基地、フライトも期待しちゃいましょう!すごいよ!!

つづく


かえる