小牧基地航空祭2010

9月26日、愛知県の航空自衛隊小牧基地で、恒例の航空祭が開催されました。
昨年はブルーインパルスの地上展示参加で盛り上がり、今年こそはフライトを…!
という思いむなしく、今年は残念ながら地上展示も実現できませんでした。
しかし、空中給油輸送機KC-767が正式な展示飛行に初参加、C-130も5機飛んだり、
またお隣岐阜基地の飛行開発実験団からF-2、F-15、T-4もフライトに参加して
KC-767と空中給油風の編隊飛行を披露する等、とても小牧らしい良い1日となりました。
もちろん、ここが総本山である救難隊も午前と午後の2回登場し、大いに盛り上がりました。

また、地上ではなんとびっくり、先進技術実証機ATD-X(通称“心神”)のスケールモデルが展示されたり、
川崎重工からXC-2とXP-1、それにBK117C-2のモデルが、三菱からはMRJの最新モデルや座席、
それにH-Uロケットの模型なども展示され、今までにない試みのようで大変興味深かったです。
他にもC-130Hの空中給油型の初公開や3Sqの戦競塗装機なども参加し、見所が多かったです。

午前快晴、午後はちょっと曇りでしたが、航空祭日よりとなり、大変穏やかな楽しい一日でした。

ちなみにワタクシ、今回で航空祭・エアショー・関係イベント参加が200回となりました!名球界に入れてくださーい。(*^ー^*)

200


なんかいつもより早く着いちゃったぜ。ワタシにとって準地元、バイクで1時間弱ですので、いつも時間を見計らってぎりぎりに行くのですがなんとエプロン解放前に着いちゃったよ!まあ、そういうこともあるのです。それにしても良い天気。小牧は毎年お天気に恵まれます。(*^ー^*)あ、3年前は雨だったか;;

なんか、えー!!小牧も開門直後ってこんなに人波が凄いんですね!知らなかった;

わき目も振らず広島焼きも買わずニャンコに挨拶もしないで、まず向かったのは技術研究本部等からの出品物を展示する格納庫!で、まず目に入ったのはこれでした。AIM-9、AAM-3、AAM-5の空自3世代赤外線空対空ミサイル。進化してますなあ。てか、小牧でAAM-5が見られるとは思いませんでした。

そらあんた、ここに一目散にやってきたのはこれを見るためですよ。技術研究本部で研究が進められているATD-X、つまり先進技術実証機です。“心神”なんて通称もあったりしますが、あくまでも非公式です。

今回公開されたのはあの大きな黒いモデルではなく、この小さいやつ。でもこれ、実際に飛ぶんですよ。見ての通り、プロポも一緒においてあります。つまりラジコンです。。。高運動飛行制御システムだそうです。詳しいことは下の方の写真でどうぞ。。。

形はなんとなく、F-22を彷彿とさせます。首がボコッと盛り上がってます。でもF-35よりはカッコイイと思います。

赤・白・青のテスターカラーがそれらしくて良いですね!見ての通り、ステルス機然とした形をしています。日本がステルス戦闘機を研究しているのではないかと、外国から思われてもなんら不思議はありません。

実際、大きなモックアップ?をフランスに持ち込んでRCSの確認をしたり、ステルス的な研究でもあります。でもそれだけではありません、スマートスキンと呼ばれる新しいレーダーの研究や推力偏向による機動性などなど、新しい技術をあれもこれもと盛り込んで、実際にヒコーキを作って、飛ばしてみようと。それが、「先進技術実証機」です。

なので、これが成功したからといってそのままF-3戦闘機となるわけではありません。いわばかつてのT-2CCVと似てるかもしれませんね。研究で得られた成果を、今後の開発に活かすわけです。
このなめらかな後頭部から背中、肩のラインがなかなか美しいですね。

ちなみに、TRDIとは技術研究本部のことです。自衛隊の新しい装備やこうした試験的なものを担当してます。XF-2も、今のXC-2も、まずはTRDIの持ち物となったのです。

コクピット。カメラかな??

こんな感じです。む。最高速度約64m/s。・・・。ワタクシのバイクとほぼ一緒じゃねえか・・・ラジコンのクセに。。。しかも飛ぶし。

これは実際に北海道で飛ばして試験に使われました。その際のビデオが、この模型の前で流されていました。なかなか面白い飛びっぷりで、興味深かったです。飛んでる姿はラプターさんにそっくりですね。

で、XC-2の模型も展示されていました。もう本物も何回か見たけど模型があると喜んで撮っちゃうよ。

XP-1もね。海外のトレードショーでこういう展示はよく見かけるのでなんも思わずに撮ってきましたけど、いま思うと、空自の航空祭でこうした展示がされるのは非常に珍しいのでは…?

BK117C-2もあったりね。なんだろう、三菱からMRJを出してもらったから不公平にならないように川崎からも出したのかな。

同じ格納庫内の真ん中にはこんなの。これH-Uですか??自衛隊の航空祭でこれ展示したら、将軍様の国あたりから「弾道ミサイルだ!」とか言われそうです。

これなーんだ。はい、MRJのシートです。なんか、最新風で良いですね!

はいー、そのMRJです!先日、いよいよ製造段階に入ったという報道がありました。久々の国産旅客機、なんだかワクワクです。

ちなみにこのモデル、最新型だそうです。かつてパリなどで展示されたものではなく、その後の設計変更等も反映した模型だそうです。

さて、小牧の航空祭ではすっかりおなじみとなりました、KC-767。さすがに大きいですね!

これまた小牧でおなじみ、エア遊具。なんかC-130が水色だったりずいぶんマニアックですけど、空自の予算で作ったんですかね。先ほどの心神などの展示館といい、小牧は展示飛行等が少ない分、こういったところに予算がかけられるとか?それもこの大人気なんだから、なかなか良いですね!

陸自からはいつもちゃんと出てきてくれます♪

あれ?ここでSH-60Kを見たのは初めてかな?ええですなあ。

あっちで手を広げてる感じなのはご存知F-2です。

遥々三沢から。ここで生まれたヒコーキですしね。(*^ー^*)

見ての通り、「侍」の戦競塗装です。第3飛行隊です。F-4部門が最近行われました。これも組織戦闘だったようですね。F-15部門の時みたいなでっかい顔の塗装もかっこよかったけどなあ。

3Sqは302Sqと組んだようですね。競技は302Sqが勝ったようです。

あっちの方の大型機たち。

こっちを向くと小さいのがいっぱい。

もっと離れてみるとこんな感じの会場です。地上展示は豊富ですが、お客さんが相対的に少ないのでのんびり見るにはピッタリです。この地域に住んでいると、フライトは岐阜航空祭、地上展示は小牧。って感じで楽しめます。しかもどっちもかなりレアな出し物があるので、うひゃうひゃです。

みーどりーのなーかをーはしりーぬーけーてーくーまっかなぽるしぇ

今年も風船風。膨らんじゃったぜ。

夏風邪かな、ちがうね、季節の変わり目だからね、また風邪ひいたっぽいです。くしゃみが出るの。

U-36。なんか久しぶりに見た気がするなあ。

今年、当サイト初登場かもしれません。T-7。静浜の航空祭がなかったからねえ。。。あ、岐阜のナイトでさんざんみたか;;

US-1が空自航空祭に出てくるのって久しぶりじゃん!?

KC-767は今年も機内公開してました。大型機をこれだけ並べても余裕がある小牧は、けっこう広いですね。

これなーんだ。格納庫の裏で公開されてました。

はい、空中給油型に改造されたハークです。右下。気になるドローグ部♀。♀ですか。

主翼下のこの変な物がドローグ。

ここから出てきますよ。アメリカ空軍風だと、給油機が棒を伸ばして受油機の給油口に接続しますが、海軍風だと逆。受油機の方が棒を出します。で、給油機はバスケット状のドローグを伸ばして、そこに接続させるわけですな。空自でもKC-767は空軍タイプですが、こっちはこれ。主にUH-60が対象なんでしょうね。

お!機内には燃料タンクが入ってますね!けっこうおっきいねえ。

こっちにもドローグ付いてます。

PAC3も来ていました。岐阜からかな。

航空祭の日でも空輸ターミナルに入れます。普通の空港待合室風で面白いですよ。お土産を売ってる売店もあるし、喫茶店もあります。

手荷物セキュリティチェックのあのX線だってあります。

そして当然、フライトインフォメーションもあります。今回は、機種名、便名、行先、時間をこのように表示してとってもお茶目でした。

うん。なんか発見。

UH-60Jr.とな。エコロジー性能に特化してるそうです!!製造会社がオヤマスキー;;シコルスキーじゃないんですね;

受油プローブまで装備して本格派です。

テールローターももちろんあるし、救難者吊り上げ用のホイストだって持ってます。


ちぇっ、調子に乗って1ページにたくさん詰め込んじゃったぜ。だって見どころが多かったんだもん♪
フライト編へつづく!!


かえる